改善といっても・・・!と考えていたらアナログ回路、LPFのAPSコンデンサーを積層セラミックコンデンサーに変更がありました。
基盤を眺めているとススム工業のチップ抵抗RRタイプの付いているのを秋月で買えるRGタイプ100Ωに変更できるところがあります。
使用トランジスターは2SA532はFT 90MHz、2SC497はFT 50MHzで、あの2SA606と2SC959でも手にいるのはFT >50MHzで、2SCタイプはLPFフィルター通過後の素子で余り気にする必要はなさそうですが、手軽な値段で2SC1426がありますので採用します。
2SC1426 Ic200㎃ですが、2SA532も同様です。
ここで悩むのが、今動作してるのを取り換えるのか?新しく作り直しですが、
ただ使用するのは改善品で、もう旧タイプの使用はDACも含めてありません!
8月10日追加
改善後の写真は右側です。(スター3個ありがとうございます。)
2SC1426のCANケースのアースはどのように接続するか?
左写真接着剤付き銅箔これで以前購入銅箔は良かったのですが、今回は全く導通なしです。
右写真のようにリード線でアース接続しました。
組み立てます。
動作確認ですが2SA532 Hfeは100、2SC497 Hfeは100→2SC1426 Hfe 93で無調整でOKでした。
電磁波吸収は面積の狭い所は銅箔でやり直し。接着面は絶縁されますが、銅箔は薄く欠けてしまいますので接着面に養生テープを貼り付けました。
追 (※↑ 銅箔だけでも役割は果たしているようですが、銅箔部分は念の為前の取ったアルミ箔を詰め込むと気のせいと思いますが、音が繊細でしなやかに聴こえてきます。
それと上蓋を閉めると空間の隙間は僅かになるのに、それでも良くなる?
この状態が見掛けが良いのですが!基盤の裏側も効果があるのかな~・・?)
ススム工業のRGチップ抵抗、積層セラミックコンデンサー、トランジスター交換 ここまでしたら、どう変化するのか?
早速試聴です、エ-ジングは不十分ですが最初出てきた音から格段の違いです。
倍音成分を多く含んだ奥深い音の出方で、ボリューム少しでも上げれば音の洪水のように鳴ります。
前のミサ曲ソプラノ歌手はもうどれだけ響くのかと思ってしまいます。
ソロ楽器演奏ですがハープの弦の短い高音域は、ちゃんと響いて聴こえます。
何もかも楽器の音域が広くなって、8月2日クラシック音楽館 希望のコンサートからモーツァルトのディヴェルメントの演奏では木管、ホルンの音が妙に帯域が広くてスタジオ空間いっぱい鳴らしきります。
低音域の不足感、物足りなさが無いのが一番の違いです。
追加
このアナログ基盤は前の試聴でNI-MHBaTT×16本=±10.5V が音質上好ましかったのですが、今回試しにLiBaTT±12Vと入れ替えてみましたら、BaTTの内部抵抗が低いせいかエネルギッシュに聴こえます。どちらでも良い音ですがBaTTメンテナンス、電源インピーダンスを考慮に入れるとLiBaTT±12Vが良く思います。
NI-MHBaTTはチャンネルフィルター基盤の電源に使用していますので無駄にはなりません!
12日追加
電磁波吸収銅箔の上をアルミ箔で詰めたが良かったのは少し訳の分からないショック!
こうなったら基盤裏側もアルミ箔を詰めてみます。
基盤裏とシャーシ空間は広くありませんが、
銅箔はボロボロになりやすく強度不足のため電磁波吸収0.1㎜の銅板を使用します、
下に敷くアルミ箔はシャーシ間導通を確認しておきます。
またも試聴どうなるのか? 繊細でしなやかの先は?
まずモーツァルトのデヴェルメントを聴いたら何か安堵感、心和む感じで他の曲を聴いても同様の思いがあります。木管ファゴットは今迄聴いたことが無い、豊かな音色と響きで、この音色だけでも素晴らしさを感じます。
これは独特のトーン(球面波)であるような?音に対する刺激が少ない!と音を評価する思いが自然とこの人達の演奏の側で聴いたらこういう音になるのか!と音楽に没頭していきます。
モーツァルトのデヴェルメント等、前の評価の延長線です。
これでDACの改善はやりつくした思いではあります。
16日追加
電磁波吸収の極意が分かりました。
考えて見ればごく普通の事ですが、電磁波発生部品全体を導体で隙間なく包み込むようにして低インピーダンスでアースに落とす事のようです。
大きい部品は小さく背の低い物にして余分な隙間を少なくします。
基盤では電磁波が隙間又は絶縁物を通して空間放出する場合はアルミ箔で密に覆う又は空間を埋めると効果がいっそうあるようです。
ジッタクリーナ部のOSコン、100MHz発信子の820μFのデカップリングコンデンサーは小型の大容量積層セラミックコンデンサーに交換しました。
これでまた、より効果を実感できます。