SL-2100にて35~40年前のカメラ撮りベータテープの復活映像再生

今頃!?・・・

それは今頃にしか出来ない経験、パーツ事情と中古機器があります。

録画の必要なし、再生のみ特化した高画質機器にしたいと思います。

まず機種選定ですが、第一候補として12VBaTT駆動出来るソニーポータブルビデオ機、

OEMとして各メーカーに出している機種名の後ろにB5版の機械です。

何故ポータブル機?単一電源12v供給と高性能化しやすく、小型のために配線が短く設計されているからです。

手持ちの三洋のVTC-B5で再生するとテープによってトラッキングノイズが頻繁に出ます。

個体差もあるのでソニーSL-B5を2台落札しました。

これも同様にトラッキングノイズが出ますので、もう改善対象外!

一般的にオートトラッキングはデジタルサーボになってからです。

また機種選び!高級機種で再生専用ヘッドでEDV-9000とSL-2100番、オートトラッキングSL-2100番が目に留まりました。

どちらにするか?録画はしません、再生のみ・・・

機器後面を見るとEDV-9000はANT入力300ΩUHFと75ΩVHF入力でチューナーは別

SL-2100は75Ω入力一つでU/VバラクターチューナーでSL-2100が進んでいます。

機種設定はSL-2100にします、後で分かった事は電源部でSL-2100はスイッチング電源

EDV-9000はトランス電源で、電源としてはトランス式が良いです。

SL-200Dも有りました、こちらも電源はスイッチング電源、ヘッド周り内部構造も

SL-2100同等でこちら側にすれば良かったとも思います。

性能を上げるには、電源の強化とコンデンサー類を、OSコンとかセラミック積層コンデンサー追加又は入れ替える事です。

SL2100電源部はスイッチング電源なのでダイオードはSICタイプに略交換します。

(この写真の電源ユニットは徐々に部品交換した最終的な物です)

次にヘッドのRF増幅基盤

(始めは分からないため必要以上にSICダイオードに交換しました)

部品入れ替え終わり基盤を挿入して見ると、カラービートの様なものが入り映像がまともに出ません!

あれ~・・どうしたんだろう!あちこちいじっていたら正常に映りました。

何で?

 良く見るとベータHI-FI基盤が差し込みコネクターから外れて、機能を果たしていません!

性能が上がって干渉している事が分かり、ベータHI-FI基盤は使用しないので迷いなく

取り外します。

これはYC94基盤でYはY信号映像でCはカラー信号です。

各基盤、非磁性体のジャンパー線はエナメル線に入れ替えています。

映像に関してメインなので可変抵抗、カーボン抵抗主要な処は高精度チップ抵抗に、結合コンデンサーと思えるところには、容量アップと積層セラミックコンデンサパラ接続しています。

映像出力のコンデンサーから後面映像出力端子までの細いパターンは端子までと端子間

はエナメル線にてジャンパーしています。

最後に再生映像ですが当初コントラストが薄いそれなりの映像が、ちゃんと復活して

見えます。

ノイズが出ていた場面でもサーボが吸収してノイズガ無くなりましたが、雨の天気の湿度は高い状態では再生に適しません!

驚いたのは片CHヘッド出力が小さい場合でもちゃんと再生してくれます。

(早送りサーチをかけるとノイズバーが広く片CHヘッド出力が小さいのが分かります)

これで録画再生したらどんな映像なのか?興味は出てきますがカラー信号とのビート問題、でも今は改善液晶テレビがあり現役で必要なし。

追加

次々に再生して確認していると室外での録画の劣化が少ない事が分かりました。

元々室内での録画又は逆光では映像が薄暗いのですが、もうぼんやりとした映像でだめですが、比較的アップ映像で光量が足りている場合は良いです。

私の結婚式映像でUマチックで録画していましたが、ダビングに同じ映像でもベータ1録画とベータ2録画していました。

再生では頭っからベータ1が良いと思っていましたのでベータ2再生は除外していました・・・ベータ2テープはもう捨てようか!・・ちょっと比較してみると衝撃的!

ベータ2テープの劣化が少ないのです(ベターとした感じが少ない)あ~・・思い込みはダメですね。

ところで、ネット検索していたらRP35ヘッドアンプ基盤とNJ-2 YC分離と混合基盤の回路図が見つかりました。

ヘッドアンプの多数の調整用VOL コイル、コンデンサーに並列に入っているダンプ調整用とアース間抵抗で抵抗値実測して見たら略同じ抵抗値なのでチップの固定抵抗に置き替えました。

NJ-2基盤のYC混合は必要なのですが、YC分離は無くてもいい!

この基盤のために信号線の配線がやたらと長い!この基盤にはオートトラッキング用IC

CXL-1001AP回路がついています。

他の基盤でも信号パターンの配線が長いので大きめのリード線でジャンパーしました。

プリント基板配線をリード線でジャンパー配線しても映像は見ても変わりませんが、

満足感だけです。

追加

もう改善点は無いのか?

色々有りますが、するときりがありません!

再生専用なので、チューナー回路録画機能も要りません!

アナログ音声基盤はまだ未改善

チューナー基盤の部品取り外しと音声基盤の部品入れ替えしましたが、録音は使用しないため消去用と録音バイアス発振回路を取り外しました。
処が全く音声が出なくなりました。
ハァ~・・ICには+B電圧はかかっています、配線図が無いと少しお手上げです。

機器は2台ありますので予備基盤を差し込むとちゃんと音声は出ますので、少しづつ部品移植しました。音声基盤でこうなるとは思ってもみなかったです。

メイン基盤の改善点も多いのですが、(上記写真は予備品です)後はケーブルです。

信号と電源供給ケーブル配線を探して入れ替えました。

(各FPCケーブルは極力抜き差しない事)操作パネルは当然の如くFPCケーブル断線、接触不良にて動作しなくなるので、SL200Dではありませんが、最低限の電源ON-OFF,イジェクト,STOP,FFW,REW,PLAYはプッシュSWを設けて使用しています。

(ピン番号はあちこちケーブル芯線タッチショートさせて調べました)

高域特性が良くなるとビデオテープによるキズのノイズも目立ってきます(キズの補正が難しくなるようです)

S/Nの悪いビデオテープ映像は回路の高域特性を上げると画像がザラツキ良くないです。

性能が上がってホワイトクリップも目立ちだしたらビデオヘッドアンプ基盤側で高域特性を落とします。

改善と共に映像も良くなりまたダビングのやり直し!

以上の事をした映像感想は情報量(密度)が多くなり、光量が足りない映像でも映像とカラー信号の出方も良く見せます。

追加 (再起不能

またもや改善中映像が出なくなりました。

最終のエミッター抵抗を交換した時です!、何故かコレクター電圧が低い1vもない位

電源電圧測っていたらとなりのアースピンとショートで電源が入らなくなりました。

電源ユニット交換しても直りません、調べていくと電源ONのH電圧が低いままです。

配線追って行くとIC制御ピンへとダイレクトに繋がっています。

制御ピン浮かしても電圧上がらず制御ピン自体の出力インピーダンスが極端に低くこれでは電圧が上がらない抵抗値です。

ICは動作しているようですが、何故かこのピンだけ動作しません!

電源入れない状態で測ってもジャンクの同じ基盤と比較してもダメです。

今迄IC動作で特定ピンの不良の症状には出会った事がありません!

交換しても同じ予想はしますが、交換しないと先に進めません!

交換したら、何もかもダメになりました。