フェーダーの改善

スピーカーも鳴らせるヘッドフォンアンプ製作予定ですが、外観は今のヘッドフォンアンプと同じデザインで放熱容量アップとして、木製サイドウッド部分等肉厚アルミ板を使用します。

問題はフェーダーでフェーダー基盤壊したのがあるだけで、何とか修理しないとヘッドフォンアンプ自体製作出来ません!

今使用のヘッドフォンアンプのフェーダーも音量小レベルで左右音量差があったり、小音量スライド時片方ノイズが出ます。ある程度の音量で解決しますが、音量小域での音量変化も急です。

フェーダー基盤の作り替えを考えたら、適当なものが出てきました。

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8個ありフェーダーストロークは10.5㎝で必要な10㎝と大体同じで、抵抗体塗布と接点ブラシ間隔も同じでしたので二段並列使用します。

確実には不良基板の上に載せるのですが、厚みが増して滑りやすいので、窪みを付ける為に写真位にヤスリ掛けした時点で、ヤスリ両面刃が鈍になり削れられません!

これは諦めて、フェーダー基板の切断ですが、これも金きりノコで切ると5㎝位でこちらも刃が切れなくなりました。

しょうがなく基板に切断線に溝を掘って、基板を割っていたら他の処に力が加わり割れました。溝が浅かったのか簡単には出来ません!

基板の長さは15㎝必要ですがあるのは穴あき基板14㎝で代用です。

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※(目盛り版∞位置の違いにも要注意)

銅箔ですが以前は接着面に導電性があったのに、今は同じ所で買っても導電性が無くなりました。

色々ありましたが・・・22㎊付ける時に前の基盤は間違えて2200㎊付けていたのが分かりました。(これでは高域が丸くなるのは当然な値です)

肝心なのは音質ですがエージングなしで試聴・・

フェーダーノブを動かして音量上げると前のと全然違う、違和感さえ感じます。

あれ~ボリュームカーブはAカーブ又はDカーブ? ケースにはB5㏀と書いてありますので1984年製の性能ですか?

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代替使用したのはCPA-6200  1992年製造品です。 ↑ シールド銅板の追加

音が出た瞬間、過度特性が良いのか音が軽快に聴こえて濃厚さはやや後退(2200㎊で聴いてた時よりも)ですが高域の質感は戻りまして、それよりもダイナミックレンジが拡大しています。

今となっては僅か製造8年差ですが、時代差を感じる音質です。

エージングで音質どう変わるのか?(積層チップセラミックコンデンサーの分は変わります)

これでもう一台製作する事にします。

5月14日(シールド銅板写真も)追加

ある程度エージングして聴くと高域の解像度が増して奥深い音質ですが、重厚さとは違い重たく無く弾む感じです。

この音質なら1対1絶縁トランスの復活で、AC100V電源→1対1絶縁トランス→6段ノイズフィルター液晶テレビの順番で聴いてみます。

一聴して違いは感じるのですが、何が違うのか注意して聴いてみますと、やはりノイズ低減で歌手のエコー、ホール演奏での響きの豊かさが増します。

琴の弦を弾く鋭い音と響き、ホルン、ハープ、ギター演奏の豊かな音等は格別です。

5月17日追加

もう一つのフェーダー修理途中トラブル発生です。

ボリュームの抵抗値は5㏀を選別して、フェーダーノブを動かして何気なく抵抗値を測って見たら左右抵抗値が若干違います。

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ここで気付いて良かったな~・・

割れた基盤の特性は同じで再利用します。

摺動子先端も荒れて使い難いのてこの際カットして0.1㎜銅板でロール状接点にしましたら、何かこちらが良く感じますのでヘッドフォンアンプのフェーダー基盤と摺動子入れ替える事にしました。

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今迄摺動子部分は銅箔を被せていましたが、0.1㎜銅板ロール状が信頼性があります。
こんな事やっていると先へ進みません!

フェーダーノブのストロークの動きが少し重たくなりました。

今迄使用のフェーダーの左右動作誤差は合格でした。

↓写真 今回の使用目的に支障はなかったのですが、通常使用出来ないジャンク品である事が分かりました。

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古い物を買うと端子のカシメ部分が錆びたり、接触不良のリスクが多いです。

※ ※ ・今回の改善で銅箔接点と0.1㎜銅ロール接点の違いが分かりましたが、どちらが良いのかは分かりません!ただ比較では銅ロール接点の方は音の重心 が低く、低音域の明瞭度があるようですが、決定的要素ではありません!

・・ただ単に接点を銅板に改善したら良くなるでなく、接点は圧力を加えた方が音に安定感(芯)がありますが、スライドした時のノブの感触が硬くなるので相反します 。