初段2SK241使用ヘッドフォンアンプ

前回との相違点は

①初段2SK246BL→2SK241GR

②初段の定電流回路のツェナーDの変更 5.1V5W1N533BBRL→オンセミ1SNB5913BT3G

ツェナーダイオードは大きさの点で変更しました。

出力のSICMOSFETはスペースの点で外側に出しましたが配線がカプトン線で短くて超配線しにくかったです。(基盤手直し1回でもすれば写真のとうり)

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                    茶色いのはNFB抵抗のニッコーム抵抗

さて最大の関心の音質は・・・

始めは発振を警戒してNFBはニッコーム1㏀にて音量調整はDACのデジタルATT試聴しました。

一聴して情報量の多さを感じまが、中高域と高域用パワーIVCの2SK241変更と同じく音量も大きく聴こえます。

中高域と高域用パワーIVCの時はフィルターコンデンサーの結合ロスの改善と思っていましたが、入力結合コンデンサーの無いヘッドフォンアンプには当てはまりません。

これでマルチのパワーIVCは全て初段2SK241(同等は2SK439)に変更した方が良い事が分かりました。

NFB抵抗をフェーダーに置き替えて試聴しましたら、音質変化も気付かず同等?

ただNFBのフェーダー配線は最短距離でシールド近くで配線します。

2SK241はMOS構造で構造上の音質利点があるように思えます。

これで、このヘッドフォンアンプは魅力満載ですが、次の小型SPも鳴るヘッドフォンアンプ製作は、これを超えるのはハードルが高くなりました。

※銅の足がかっこよく見えます。

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 ※ 早速追加

エージングが進むにつれて底知れぬ重厚感と奥深い音質の世界です。(発揮できる音源は必要です)

ツェナーもありますが、初段の違いでこれだけの違いは何とも考えさせられます。

ソロ又は数人演奏でも帯域と満足感、オーケストラでの各楽器の分離した重厚感と合唱曲のハーモニーは相性の良いヘッドフォンならではの世界です。

ヘッドフォンの音に対してスピーカーでの再現はまだまだ先で、中低域と低域の定電圧電源改善とチャンネルフィルターの改善が更に労力が必要に感じますが、チャンネルフィルター分の音質劣化は防げません!

・・・スピーカーで聴いてみてもう何となく物足りません!

大好きな曲を鳴らしても中途半端なイメージで音楽として伝わりません!

脳の記憶はすぐ入れ替わりますが、音質差が大きくなって無理もありません!

 今迄の経験を生かす

配線材は硬い方が音が良いので信号系はカプトン被膜線ですが、振動が伝わりやすいのでブチルゴムの切り端でNFB配線をダンプしました。

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ん~・・聴いてみるとプラシボーと思うけど、クリアーな雰囲気とゆったりした感じがします。

ブチルゴムを貼った後は汚いですが、改善の方向になります。

 最終写真追加

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アルミ板とブチルゴムも追加で何か違和感ですが、効果を思えば新しいスタイスか?

電源配線は硬いので銀メッキカプトン被膜線のカプトン被膜を剥いで熱収縮チューブを被せて使用していましたが、エナメル線配線に変更しました。

銅足の影響もあって本体は1㎏超えてずっしりと重量感があります。