個性的ヘッドフォンアンプの製作⑦

二枚目の基盤は一枚目と同じに作ってすんなりと行くはずだったのですが、オフセット電圧がフラフラ変化します。始め発振かと思い位相補正やりまくっても駄目です。

基盤が薄いためか?接触不良?ボリュームも交換。

あ~・・少しやけになったのか始めちゃんと付いていたチップ抵抗もハンダ付け不良に!

もう作り直した方が良いと思いましたが、一旦中断が良い方法!

後日各抵抗値も測定していたら、初段抵抗RG1608タイプ0.1W、910Ωが抵抗値がフラフラしています。

あ~・これはチップはんだ面端子のクラックのようです。

なぜこうなったか?心当たりがありました、1608タイプは特に小さいのでハンダ付けの際少しでも動くと曲がって見かけが悪くなり修正しますが、その時に端子に力が加わったのでしょう!交換しても又同じ事になりましたが、ここは我慢です。

アッテネーターに入れた超精密抵抗RG1608の音が忘れらませんでした!

無事基盤は完成しましたが、温度補償を入れていないのでアイドル電流100㎃流すと徐々に電流増加して熱暴走になります。

アイドル電流60㎃だと今の室温にてシャーシ温度上昇も僅かで安定しています。

信号系は銀メッキ配線、ハンダは錫60%鉛40%です。

こうなれば早く試聴したいのでセット。

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まだ外観は完成していませんが試聴です。

あ~・・これもVOL少しでも上げたら最適音量です。

DACの電流出力が多いのか? DAC出力ATTは39Ωか56Ωだったので、これでもチップは

ES9028なのに、電流出力4倍のES9038はどうなるのでしょう!

音は期待以上です!更なるクリアーさと音の躍動感、情報量は元々多いので!。

ピアノ協奏曲のピアノの音は音が跳ねる感じさえします。(高ゲインアンプの音?)

定電流回路素子、トランジスターの拘りもありましたが、どうもこの感じは超精密チップ抵抗の貢献だと思います。

マルチの中、低音用パワーIVCも作り変えないと、音が籠っている感じさえしてきました。

回路図の定数と測定値

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 電源供給電圧が±12Vと低いようですが、実用上OKです。

※ 初段電流2.08㎃二段目電流が1.48㎃で 二段目2SJ103ドレン抵抗値2.7㏀は2.2㏀で良かったかも知れません! 次回の参考にと

ただ2.7㏀はRGタイプで2.2㏀はRRタイプになり少しグレードが落ちますが、そこまで拘る必要性はありません、が!

※※その後追加

クラックと1608チップ抵抗ハンダ付け不良多発の原因が分かりました。

一つはハンダごての熱量60Wが大きすぎました、予めハンダメッキしたのにも関わらず後では付いていません!(フラックスも塗布していました)

何回も必要以上にコテを当てるのが最大の原因でした。

ここの部分は温度制御のハンダごてを使用しました。

何回も修正してたら位相補正のシルバーマイカが大きくて邪魔なので,チップ積層セラミックコンデンサCOG特性誤差5%1000㎊ を使用しました。(エージング時間は必要です)

これがシルバーマイカより音が良いような?。位相補正もチップ部品で出来、真価をしらなかったら、見向きもしないかも?

このヘッドフォンアンプを作ってSICパワーIVCの差は余りないだろう!と以前は思っていましたが、抵抗の違いは大きいです。

後、音に相応しい外観製作とは思いますが、・・・