4WAYチャンネルフィルター作り直し再開

続きに書き加えるつもりでしたが、犬のチョコちゃんの事を投稿せずにはいられませんでした。

ここ2年前位から週2回位一緒にお風呂に入って老犬の為少しでも長生きさせる為にと、最近は少しお腹が張って便秘気味とガスが溜まっているようなので、体とお腹をマッサージして血液循環を良くしていました。

それとおちんちん周り尿の付いた毛の洗いでした。

看取ったのはお風呂の浴槽に浸かっている時でしたので、うんちもお風呂場で出て何とチョコちゃんの配慮した死に方だと思っていました。

それと共に何か後悔もあり、ネットで犬のお腹が張るで検索したら拡張型心筋症だったかもと勝手に思い少し気分が晴れました。

4ウェイチャンネルフィルターのNPN高周波用トランジスターSE5021は数年前確か米軍放出品で格安で40個買った在庫品を使用します。

現物は22個でHfe61×1、56×2、48×2、44×1、42×2、41×2他は低すぎます。

※残りの18個位出てきました。

2SAタイプのHfe50位を探さないといけません!

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始めにチップ抵抗、コンデンサー等先にハンダ付けしておかないと、作業が難しくなりますが、前回と同じ苦労!今回はチップトランジスター使ってないだけまだましです。

ツェナーダイオードと定電流ダイオードが行方不明!です。

11月24日追加

未だツェナーダイオードが見つからず!沢山の量なのですが・・

処でHfe50位の使用は低いのか?

MJ誌2012年4月読み直して見ました。

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入出力の関係は、Ic1=Hfe/1+Hfe×Ie1でTR1にHfeが200のTrを使えば、

Ic1=0.995Ie1となるので、出力電流=入力電流と考えてよい、とあります。

ではHfe50では、50/51=0.980で余り変わらず!でこれで良し。

カレントバッファー入力のDAC出力電流は大き過ぎてほとんど捨てている位です・・

今度気になったのはカレントミラー回路のエミッター抵抗値の算出方法ですが。

あるサイトの説明では

※2つのバイポーラトランジスタにおいて、特性や温度のズレがあると、電流I1と電流I2の値が大きく異なってしまいます。そこでエミッタに抵抗を接続することで精度と安定性を高めた回路となっています。

ん~・・ここは手持ちRG1608 330Ωに変更します。

12月9日追加

ツェナーダイオードがやっと見つかりました!(左側)

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アルミ基板は石油ストーブの天板にて温めてからハンダ付けします。

(ちょっと基盤ハンダ付け版の鍛冶屋さんみたい!)

チャンネルフィルター素子の積層セラミックコンデンサとPMLCAPどちらが良いか?とまた迷いましたが、ルビコンPMLCAP1μFの在庫がありません!。

ずいぶん前にオクで買ったパナソニックのPMLCAP1μFを思い出しました。

これはすんなり見つかりました。

アルミ基板は加熱してハンダ付け作業すると楽ですが、面倒くさい!でも私の基板製作では究極のようなものです。

4ウェイマルチのフィルター素子ですが、

JBL4345  クロスオーバー周波数は

高音用fc 10KHz以上 → 2700㎊×4+68㎊、 RG2012 1.6KΩ 

          (fc=160000/0.010868×1600)で実際は9.2KHz

中高音用fc 1.3KHz~10KHz → 0.104μF+2700㎊、 RG1608 1.2KΩ 

           (fc=160000/0.106700×1200)で実際は1.25KHz 

中低域用fc 330Hz~1.3KHz → 1.05μF  RG1608 330Ω+180Ω 

           (fc=160000/1.05×510)で実際は298Hz 

低音用fc 330Hz以下

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カレントミラーダイオード側はRG1608 330Ω、出力側はRR-1220 300Ω+10Ω+半固定20Ωの中点でオフセット電圧0に合うようにしています。

幾らアルミ基盤上でもトランジスターの熱結合をちゃんとしないとドリフト電圧がすごいです。パイプの長さはパイプカッターで切れる最小4㎜です。

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これで片CH分は無事完成ですがチョット厚みがあり、チップトランジスター版と入れ替え出来るか?

もう一つ片CH分は完成品を見ながら同じに組み立てないと、同じに組み立てる自信がありません! パパっと出来ないので多少気は重いです。

 ※ 入力と出力無負荷配線図で電圧記入時、入力オフセット電圧が60㎷出ているの

  が意外でした。

  NPNトランジスターSE5021の初段のダイオード結合B-E間電圧0.8V、定電流動

  B-E間電圧0.75V、カレントミラー2N2906、B-E間電圧0.7V

  誤算はSE5021、B-E間動作電圧(動作電流が多いのか?)

※ 入出力無負荷ではありますが、電源を切って冷やして再度電源を入れたら、

  出力オフセット80mVもあり、暖まりだしたら徐々にオフセット電圧が下がり

  ます。入力に負荷抵抗1㏀付けると動作点が移動してオフセット電圧が数ボルト

  出ますが、動作点が違うだけのようです。

  オフセット電圧が落ち着くまで何分かかるか、実用的か?また音質は改善するのか

  もう片CHの製作は様子を見てからになりましたが・・・。

  オフセット電圧に比べて、格段に音質が良くないと低音のDOC接続はカレント

  バッファーオフセット電圧がスピーカープラス側でゲイン分電圧、スピーカー

  マイナス側ではスピーカープラス側オフセット電圧×ゲインで大きくなります

  ので、採用出来ません!(もし音質が良ければDCサーボ!ですがスペース無し)

       温度的オフセット電圧でダメか・・! 苦労する分諦めが悪くなります。

  しかし、音質は良い予感はするのですが・・・

15日追加

  入力のオフセット電圧60㎷とダイオード接続バイアス電圧0.8Vはダメなので交換

  します。

  ただ49C缶ケースアースの高周波用は最大コレクター電流値が小さくて適当な物が

  見つかりませんでした。

  4本足以外であれば結構多く候補がありますが、今回は2SC-1216にしました。

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入力のトランジスターSE5021から2SC1216に交換したら入力のオフセット電圧が無くなりました。ダイオード接続のバイアス電圧は0.7Vで正常になりました。

出力オフセット電圧は負荷抵抗1㏀接続すると1/4~1/5になり、温度変化では朝冷えた時に大きくなりますが、通常では数分で安定しました。

定電流のSE5021はそのままです。

これで片CHは良しとします。

17日追加

もう片CH製作途中ですが、前の基盤で±電源取り出し線が小さいために少し大きめにしたところ、・・・

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コレクター部分とプラス側電源でタッチしてたようです!

トランジスターつばの部分だけ熱収縮チューブを被せて、後ろは熱伝導シート

で絶縁確保しました。

B-E間オープンで同じHfeと交換して入力オフセット電圧を測定したら、12~13㎷あります。

あれ~と思い違うHfeのトランジスターと交換しても、これが一番小さい値です。

定電流ダイオード接続を外して抵抗に交換して調節しても、このオフセット値は下がりませんでした。

ただこのオフセット電圧は大した値ではありませんが、温度変化によるオフセット電圧

が気になるところではあります。・・・

12月18日追加

片CHでも早く実装して実用性と音を聴いてみたくなりました。

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組み立て前のテストで低域と中低域用パワーIVCだけの動作状態では冬場室温ではケース温度上昇も余りなく参考になりませんでした!

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早速片CH組み上げ ましたので土曜、日曜日試聴して温度上昇状態でオフセット電圧の変化具合と、肝心な音質を確かめたいと思います。

19日追加 

早速音出しですが、電源入れて30分室温12℃ではパワーIVCのケース温度は人肌温度位でまだまだではあります。

エージング不足ではありますが、左右CH比較すればすぐ新型チャンネルフィルター

基盤の方はスコーカーから音が出ていない?

ん~・・スコーカー正面に行くとツイーターと同等レベル位で雰囲気でも出すような音です。

奥行き感が凄いのか?もう片CHが金切音、いや大げさに言うとヒステリック音みたいに比較すると聴こえますが、今迄ヒステリックな音に聴感が慣れていて変な感じです。

中低域と低域での差は今は感じません!が、スコーカーでの差がありすぎて耳がついていけないかもしれません!

※(ただ後でPMLCAP、積層セラミックコンデンサエージングが全く出来ていない事に気付きました。)

両CH変わると雰囲気がまだ変化すると想像できます。

室温が低いせいか2時間聴いた後でもパワーIVCケース温度は少しだけ熱い位でチャンネルフィルターのオフセット電圧変化は12㎷位で低域+側スピーカー端子で+120㎷、低域-側スピーカー端子で-120㎷位で計240㎷の低域ウーハーに直流オフセット電圧が流れていますが、この状態はまだ小さい値と思っています。

両方で早く聴きたくなりましたので、もう片方も仕上げました。

1枚目より2枚目が出來がよいです。ただ入力のオフセット電圧は15㎷

中高域用0.1μFはPMLCAPから積層セラミックコンデンサーCOG特性に興味本位にて変更しました。

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 ※ 中高域の音質が余りにも違った為にフィルターコンデンサーのハンダ付けチェックしていたら、中高域と高域配線が逆と分かりました。

音はすぐ気付いたのにまさか誤配線とは!

でも両CH鳴らしての期待はまだあります。

12月22日追加 

両CH揃いましたので、無音30分エージング後に聴いてみました。

あのインパクトが脳織に残っていて、どうなるのか?

音が出た瞬間、前回誤配線での高域の音をスコーカーで、中高域をツイーターでの再生で帯域と音量差はありましたが、音色での変化はありませんでした。

スピーカーの前での試聴ですが、ホーンスコーカーの指向性何処へいった!音がストレートに飛び込んで来なく、きつくありません!

音の出方は一瞬普通で腰が低くごく自然界に溶け込むような雰囲気です。

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12月20日放送クラシック音楽館のベートーベン、バイオリン協奏曲を聴いてみました。

諏訪内さん寒くはないのでしょうか?

弦楽器低域の量感とバイオリンとの響きが、良くマッチして収録が上手いです。

何より音楽が聴けます。

一連の改善で音の変化過程が体験出来ました。

※チャンネルフィルターのオフセット電圧は上蓋を閉めた状態で十分暖まった状態で上蓋少しづらしてチャンネルフィルター低域出力端子測ると10㎷位と安心!

フィルター素子前を測ったらオフセット40㎷と大きめで、ん~・・出るよな~