DAC、チップTR使用アナログ基板 ②

未だ完成せず!三度目の完成とはならず・・・です。
無念にも両CHオフセットが600mV位と揃って出ます。今度はバッチリの筈だったのですが! デュアルTR HN3A51FとHN3C51FのHfeの差でしょうか?
ただHfe位計れば済む事ですが、小さくて計れない!
チップデュアルTR 購入の際HN3A51FはHfeランク指定はありませんでしたが、特性表見てるとHN3C51Fは今使用しているGRランクではなくBLランクが良かった気がします。
イメージ 1ただ違う事を一つしていました。
オフセット調整VOL50Ω→20Ωにしたため抵抗値150Ωを160Ωに変更していました。
600mVのオフセットはその為か?
VR外してみましたが全く関係なし!
±12V電源でオフセットは600mV位有りますが(音量値で違いますが)音を聴いてみました。
前回の片CH聴いたイメージとは少々異なり、両CHでの音は只の2SA970,2SC2240のデュアルチップTR版ではありません!
昔I/V変換OPアンプをLH-0032に交換した時のような印象的な音です。
表現的には色々ありますが、こんな小さいデュアルチップTRからこんな音が出るなんて、ドリフト低減が目的だったのに、反対にオフセットに悩ませる事になってますが、この音を聴けば時間(日か週でした)掛かっても完成させる気力が出ます。
原因の解析は分かっていません!
LA4さんのプログから2SA970,2SC2240のシングルチップTR版も購入してみたくなりました。 早く完成させたい~のですが!
追加です。
原因追究しなければ・・・
イメージ 2そこで回路図に電圧計って記入しました。
一目了然で終段のPNPトランジスターに電流が流れていません!と共にB-E間が2.6V、もう片方も同じ状態です。B-E間の順方向の抵抗値を計って見ると抵抗値増大していました。
チップTRはPc損出の点で駄目なのでしょうか?
イメージ 3こちらは片方大丈夫で、もう片方は終段NPNトランジスタのB-E間オープンでした。
こうなると分かっているならば、始めに電圧±8Vで壊れるか試してみたかった。
音が良かったので再挑戦しますが、デュアルチップは諦めるのか?シングルチップで製作するか?
壊れていても、この音はすごいと思いますが、自信がありません!
追追加
音が良い!違っていたらどうしよう・・・
ならば動作させるしかありません! B-E間抵抗値増大はエミッターからベースへ流れる電流が多かったのか?・・・ただ始めからダメで、トランジスタは発熱もしていません!しかも両方だよなー。
回路を作り変えるかとも思い、カレントミラー回路の色々見ていました。
高精度ウィルソン型カレントミラー回路なら56Ωの両端電圧が0.5V位なので、抵抗外せるかもとか的外れ!な事をいろいろ考えていました。
基板の作り直しも、もしまた・・・と思ったら抵抗があります。
この基板グチャグチャになっても動作させて原因を探さないといけません!
確実な確認するために、PNPの石B-E間抵抗値増大の処にパラに2SA970チップの上からハンダ付けして見る事にしました。  すると何かオフセットが大きくずれます・・・もしかして下の石は死んでいないかも・・・ルーペで良く見るとベースのハンダした端子がくすんでいてハンダが付いていません。(何と両方とも)基板箔140μはハンダの付きが悪いと同じ感じです。
ハンダ付けの腕が悪いのに、小さいチップのせいにしようとしていました。
オフセットのボリュームの変化範囲は20Ωの半固定で90mVありました。
アルミ基板の下には2㎜の銅板がありドリフトは温度的に非常に安定しています。(チップTRもある程度温度が上がった方が音が良いかも?しれませんがPcは25℃から減っていきます)
肝心な音は良くて一安心しました。さだ まさしさんの歌は声域が広くなったような、一番の違いはオーケストラの情報です。フルートまたは低域の管楽器の鳴りが奥深く、それにチェロ、コントラバス演奏の時はホール空間をドライブしたような音の出方です。あれー低音しか出ていないと思うと、しなやかなバイオリンの音、ピッコロの鋭い音が今迄以上に出ます。(金田先生の試聴表現のオーバーな表現が少し理解できました) ちょっとこれはこのまま、次のアナログ基板が完成するまではこれで聴き続けます。 
DIR,IC AK4118Aも注文したし、ゆくゆくは高精度ウィルソン型カレントミラー回路で56Ωの抵抗外して見たい!
行き詰まった御蔭でいろんな事して見たくなりました。
この後はパワーIVCしかありませんので・・・
イメージ 4 
これはこれで、一応完成型です。

このHN3C51FとHN3A51Fでマルチのカレントバッファーアンプ製作も有りかなー(ドリフト、音質面で)

もう一つ感じた事がありました。
一次、二次LPFのコンデンサーの容量値です。前の基板では一次LPFの容量値は2700PF,二次LPFは2000PF前後で音がどうのとか言っていました。
今回のは両方とも手持ちの2200PFで、音での意識は感じません!